人類学演習Ⅳ/人類学セミナー4

ネアンデルタール人の「埋葬」

近藤 修 先生(東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻)

2018年01月12日(Fri)    16:50-18:35  理学部2号館 323号室   

ヒトの「埋葬」は、「現代人的行動」の一つとして考えられてきた。一方で、「埋葬」を、仲間の死を認知し弔いの感情を表現することと考えると、チンパンジーの「子殺し」等の行動にもその萌芽を見ることができる。
ネアンデルタール人と初期ホモ・サピエンスの両者が共存する時代においては、この「弔い」行動が死体の「埋葬(お墓)」として記録されるようになり、上部旧石器時代(Upper Paleolithic)以降、中石器・新石器時代を経て、定住化とともに、いわゆる「墓地」を作るようになる。 ネアンデルタール人の「埋葬」に関する研究例を紹介しつつ、研究アプローチを考えたい。