人類学演習Ⅳ/人類学セミナー4

タイにおけるテナガザル、マカクの研究

松平 一成 先生(東京大学大学院 理学系研究科 人類生物学・遺伝学研究室)

2017年10月13日(金)    16:50-18:35  理学部2号館 323号室   

タイには15種を超える霊長類が生息しており、様々な研究が行われています。私はこれまで、カオヤイを中心にタイの国立公園、野生動物保護区に住むテナガザルを対象として、行動観察などの野外調査と遺伝学的解析を組み合わせた、分子生態学的研究を行ってきました。それに加え、ポスドクとしてタイの大学で働く中で、マカクの遺伝学的研究も始めました。本談話会では、テナガザルの社会について新たに明らかにしてきたことを中心に、これまでに私がタイで行ってきた霊長類の研究について紹介します。