人類学演習/人類学セミナーⅠ・Ⅱ(人類学談話会)
ヒトの姿勢と運動を測る
足立 和隆先生(筑波大学 体育系 応用解剖学領域)
2016年12月09日(金) 16:50-18:35 理学部2号館 323号室
ヒトの定義は「直立二足歩行を行う動物」であるが、その特異な姿勢と運動様式のバリエーションを計測、数値化して調べる必要がある。姿勢計測は、生体計測においては行われないし、運動計測は、「歩行」に関するいくつかの変数の計測を除いては、全く手つかずの状態である。一方で、ヒトの運動計測は、医学やスポーツ、コンピュータグラフィックスの分野でも広く行われるようになってきている。しかしその主流となる方法は、身体の特徴点にマーカーを貼り付けて行う非常に手間のかかる方法である。今回の講義では、ヒトの姿勢計測の実際と運動計測における新たな手法を紹介する。