人類学演習/人類学セミナーⅠ・Ⅱ(人類学談話会)

自然人類学からみた生活習慣病遺伝子

中山一大先生(自治医科大学 医学部 講師)

2015年12月04日(金)    16:50-18:35  理学部2号館 323号室   

肥満や高脂血症のような生活習慣病の罹患率は、民族・集団間で大きく異なる。このような集団差は、文化や習慣のみならず、遺伝的な差異によって形成されている。生活習慣病の病態には様々な生物学的パスウェイが関与しており、感受性遺伝子の多型パターンの解析から、 ヒトの適応進化に関する新たな知見を得られるかも知れない。本稿では、演者がこれまで行ってきた生活習慣病の遺伝解析の成果について報告する。