「古人骨からさぐる”顎の退化”と”不正咬合”」

日時:6月1日(金)16:30−18:00
場所:理学部2号館402号室
演題:】「古人骨からさぐる”顎の退化”と”不正咬合”」
講演者:海部陽介先生(国立科学博物館人類形態進化学研究室)
講座区分:人類学談話会
要旨 現代人の顎はどんどん退化しているという俗説がありますが、人類学はこれにどのよ うに答えられるのでしょうか。歯科学では通常、現代人のみを調査対象として、異常 な歯並び等の不正咬合の原因を探ろうとしますが、不正咬合が”文明病”だとした ら、文明以前の祖先たちとの比較対象が必要ではないでしょうか。今回は、1990 年代に整理された進化医学の概念にも触れながら、古人骨研究からこれらの問題に何 が提議できるかを示したいと思います。 −−−−−−−−−−−−