ドイツ産後期中新世の類人猿ならびに哺乳動物相について

日時:10月20日(金)16:30〜18:00
場所:理学部2号館323号室
演題:「ドイツ産後期中新世の類人猿ならびに哺乳動物相について」
講演者:Elmar Heizmann博士(国立自然史博物館 in Stuttgart, 地質古生物部門 長)
講座区分:人類学談話会
概要:Heizmann博士はヨーロッパの後期中新世の代表的な遺跡のひとつのHoewenegg 遺跡の総合調査を現在推進中であり、その一環としてドリオピテクスなどの類人猿化 石の再検討をも実施している。Howenegg遺跡はヨーロッパにおけるヒッパリオンの FADをめぐって中心的な役割を果たしてきた著名な遺跡であり、同地域のドリオピテ クス化石もHowenegg遺跡との比較から約1000万から1100万年前の年代をもつとされて いる。これらは、ヨーロッパとアフリカ間の霊長類を含む動物相の関係と、現生アフ リカ類人猿ならびに人類の系統の起源と進化を考えるうえで重要な標本群となってい る。