日時:11月14日(金)16:30−18:00
場所:理学部2号館402号室
演題:コミュニケーション能力の進化とボールドウィン効果
講演者: 鈴木 麗璽 先生(名古屋大学大学院情報科学研究科 助教)
講座区分:人類学談話会
要旨:
個体が生涯の学習を経て獲得する形質が,学習のメリットとコストのバランスによって次第
先天的形質へ進化していく現象はボールドウィン効果と呼ばれ,その過程で先天的形質の進化が
促進・抑制されうることが知られている.
本講演では,個体間相互作用に起因する動的環境として,コミュニケーション能力とその学習
可能性(可塑性)の進化を取り上げ,個体ベースモデルによる進化実験に基づいて、複雑かつ適
応的なコミュニケーション能力の進化可能性に学習が果たす役割について論ずる.
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