動物科学特論II

314Zoological Conference

 

日時: 919(水)16:00-17:00

演者: 越田 澄人 博士東京大学大学院理学系研究科

生物科学専攻

演題: ゼブラフィッシュを用いた体節境界形成

       機構の解析

 

 

 脊椎動物の体幹部の形態的特徴である分節性は体節に由来する。体節は、胚の後方に位置する未分節中胚葉が頭部側から一定の間隔でくびれ切れることによって生み出される。この体節境界形成のタイミングと位置の決定には、未分節中胚葉におけるNotchFGFのシグナリングが重要であり、さらにEph-Ephrinシグナルが細胞の形態を制御していることが明らかになっている。しかし体節形成の分子機構は依然として不明な点が多い。我々は体節形成に必要なプロセスとそこに関与する分子を明らかにするために、尾芽および未分節中胚葉で特異的に発現する遺伝子と体節形成に異常を示す突然変異体を単離してきており、これらの解析によって得られた知見についてお話したい。

 

 

場所:理学部2号館 第1講義室(201号室)

 

担当: 東京大学大学院理学系研究科・生物科学専攻・動物科学大講座

  (TEL: 03-5841-4018) 動物発生学研究室