動物科学特論I

322Zoological Conference

 

日時: 79(水)16:00-17:00 

演者: 大森 義裕 博士

(財・大阪バイオサイエンス研究所)

 

演題 見る、聞く、匂う;感覚神経細胞を形づくる分子メカニズム

私たちは「見る、聞く、匂う」能力によって、外界の情報をキャッチしている。眼、耳、鼻に存在する感覚神経細胞は光、音、匂いを高感度でとらえるために、特殊な構造を発達させてきた。例えば、眼では神経細胞が細胞極性を持ち、整然と層構造を形成することにより、高度な情報処理を可能にしている。また、耳や鼻では、感覚神経細胞が繊毛を発達させ、センサー分子が繊毛に局在することで感度を高めている。本講演では、熱帯魚であるゼブラフィッシュを用いて、これらの感覚神経の形成される仕組みを解析した一連の研究を紹介したい。また、網膜色素変性症など、疾患との関連についても解説したいと考えている。

 

場所:理学部2号館 第1講義室(201号室)

担当: 東京大学大学院理学系研究科・生物科学専攻・動物科学大講座

  (TEL: 03-5841-4018) 動物発生学研究室