学科長からのメッセージ

 当学科は生命現象の作動原理の理解に向けて、国際的にも最先端の研究レベルを誇っています。具体的な研究分野としては、哺乳類の生物時計によるサーカディアンリズムの脳内制御や視覚系/非視覚系の光シグナリング(深田研)、線虫を用いた神経の可塑性と情報処理の分子機構(飯野研)、RNA結合タンパク質や膜タンパク質、疾病関連タンパク質など生体高分子の高次構造と機能の相関の解明(濡木研)、RNAサイレンシングによる生体制御の仕組みの理解(塩見研)、光計測技術を用いて生命現象を1分子・1細胞レベルで理解(上村研)など、多様な生命現象を、分子・制御・個体の各階層の解析を通して分子レベルで解明しようとしています。

 当学科に進学すると、3年生では午前は講義に、午後はすべて学生実習にあてられ、分子生物学・生化学・分子遺伝学・神経科学の基礎的な技術と考え方を徹底的に学びます。4年生では卒業研究のために各研究室に配属して各自の興味に沿った研究テーマを選び、演習以外は研究・実験に集中することになります。理学部生物化学科の特徴は、人類の持つ好奇心や探究心に基づいて生命現象の「基本作動原理」を解明しようとする点にあり、研究と教育が集中的に行われていることが特色です。応用的な生命科学ではなく生命現象の基本的な仕組みへの深い理解を目指しています。とくに好奇心や探究心の旺盛で、化学や物理など他の科目が得意であっても生物に興味を持ち、生命現象に分子レベルで切り込もうとする強い意欲のある学生の進学を歓迎します。